まつしろ現代美術フェスティバル①

2014.Sep.23

まつしろ現代美術フェスティバル①

江戸時代に松代藩の城下町として栄え、今なお多くの歴史的建造物を見ることが出来る長野県松代市。美しい日本の歴史風土100選にも選ばれており、まち歩きするだけでも非日常的な景観に出会える文化的なスポットです。
文化力の高いこの松代では、2002年より13回にわたり現代美術フェスティバルを開催し、場所が持つ歴史性や周辺の人々の記憶などを美術の世界で取り上げてゆく試みを行っています。
今回は、この現代美術フェスティバルをめぐりながら、松代の魅力を紹介していきたいと思います。
 
変形飛行機+バス
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長野駅から30分程バスに揺られ、川中島古戦場を過ぎていくと、現在は使われていない旧松代駅前のバス停に到着します。
松代駅は2012年に廃駅となっており、線路は既になくなっていますが、駅舎は残っています。木造の屋根の下から見る青空の抜け具合が美しく生の息吹を感じる為、待っていれば電車が来るような錯覚を覚えます。
 
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その駅舎を覗くと、窓から窓へと張り巡らされた糸が。まつしろ現代美術フェスティバル2014に出展されていた津田翔平さんの作品です。
「大量に堆積した埃の層に夢を見ながら、かつて此処に在った記憶に少しずつ触れていく。」という言葉が物語る通り、記憶の糸をたぐり寄せるように、窓から窓へと張り巡らされた糸が、過去と現在を交錯させ、松代への旅の入り口のように思わせます。
 
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松代駅から目と鼻の先には、国の史跡に指定されている松代城跡があります。
明治時代の廃城に伴い建物は壊されてしまっていますが、桜の木々がざわめくひらけた空間に辿り着きます。
春はさぞかし美しいだろうと思い木々を見上げた先に、飛行機雲が真っ青な空に線を描いている様子をいくつも見ることができました。人を乗せ未来へと走り去った後に描く過去の線を見つめ、更なる歴史へと想いを馳せる時間となりました。

思いがけず歴史の足跡を、線という目に見える形で辿ることになった松代駅周辺。過去と現在を繋いでいく線をたぐり寄せ、更なる歴史の足跡を追うべく、次へ進みます。
次回は「真田家」をテーマに松代の魅力を掘り下げていきたいと思います。

 
Information
■まつしろ現代美術フェスティバル
■真田宝物館(松代城跡)
■信州松代観光情報
 
 

 
 
 
 
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