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４つ目の場所は一日目最後のツアースポット、文殊仙寺。「三人寄れば文殊の知恵」とは、みなさんもよく知っている諺ですよね。その発祥地および日本三文殊の一つとして知られているこちらのお寺は、文殊山の中腹、何百年もの樹齢を重ねた木々にかこまれた山道を登った先にあります。

約600年の時の流れを司る苔むした仁王石像に出迎えられ、300段もの長い階段を登って山門をくぐると、大きく突き出た岩の下に建つ文殊仙寺本殿が。
副住職の秋吉文暢さんに、文殊伝説発祥の地とされる寺の中で最も古い文殊仙寺について、詳細にお話しいただきました。また、お寺のお守りストラップもお土産に頂戴いたしました！

本殿の文殊菩薩を参拝後、奥の院の知恵の水や十六羅漢仏、日本一の大きさを誇る宝篋印塔を見学し、更に石川さんの一声で、鬱蒼とした森の斜面を登ります。参加者の皆さんは石川さん同様、山登りには慣れている様子で、足場の不安定な急な道をぐいぐいと登っていきます。登りきった先には、辺り一帯の山々を見渡せる絶景スポットが！澄み切った青空の下に広がる雄大な国東の風景に、皆さん歓声をあげます。この岩場は、海まで見通せる場所として、昔は海からの敵の来襲を知らせる狼煙をあげる場所としても重宝され、天気が良いと下関まで見えるそうです。心地よい風が通り抜ける中、風神様が見守る風景をバックに、石川さんがフィルムカメラで参加者の方を撮影。このサプライズに皆さんビックリされていました。

一日目のツアーを文殊仙寺で締めくくったのち、一行は一日目の宿泊場所・ホテルベイグランド国東へ移動しました。ホテルベイグランド国東は全室オーシャンビューで、瀬戸内海の美しい眺望を朝から夜まで堪能できます。１時間の休憩の後、石川さんを交えた会食がスタート。無化学肥料・低農薬栽培の野菜、近海で採れた魚介類をふんだんに採り入れた食事に舌鼓をうちながら、参加者同士、今日一日のツアーを振り返ります。

20時から、石川さんによるスライドショートークが始まり、一日目で訪れたスポットを振り返るとともに、石川さんが考える国東や神仏習合の文化について語っていただきました。これまでに国内外の様々な場所を自身の足で歩いてきた石川さんならではの観点で語られる国東と日本文化の神秘に、参加者の皆さんは深く頷きながら聴き入っていました。

朝のすがすがしい青海の風景を眺めながらの朝食中に、石川さんから二日目の最初のツアースポット、「猪群山（いのむれやま）」について、「猪群山は、別の登山道で登りませんか？ちょっと急な坂ですけど。」と提案をいただき、予定していた通常ルートとは別の登山道（飯牟礼神社ルート）で行くことに。ホテルを出発した一行は地元ガイドの山田さんと合流し登山口の飯牟礼神社を目指しますが、道があまり整備されておらず、台風で倒れた木や岩などをどけながらバスは進んでいくことになります。

途中で遭遇する珍しい植物や生き物、巨石を観察しつつ、飯牟礼神社で旅の無事をお祈りしてから、緑豊かな森を進んでいきます。日差しが強くなる中、途中から急な山道に入り、数多くの虫に悩まされ汗だくになりながらも、更に上を目指す一行。

山道を登りきって斜面を登ると、環状列石群（ストーンサークル）のある山頂に到着です！背高く生い茂る草むらの合間に、複数の巨石が配置されていました。約280ｍの土塁で囲まれ、中心の神体石を中心に東西33ｍ・南北42ｍの楕円状に巨石が並び、その外側に直径70ｍの円状に環状列石が並んでいます。
巨石群一帯は「おみせん」と呼ばれ、入り口には陰陽石と呼ばれる巨石が門のように立ちふさがります。「おみせん」は女人禁制の聖域ということで、女性陣は塩で身を清めてから歩みを進めます。毎年春に一度だけ行われる草刈りでも、この聖域だけは男性が草刈を行うそうです。ご神体にあたる磐座（いわくら）の迫力に疲れを忘れてしまいます。

環状列石群の中には磁場の影響で方位磁石が正しく方位を示さないところがあるということで、方位磁石を岩の上にのせて実験。確かに、針がくるくると回っています。この不思議な現象に一行は興味津々、いろいろな岩の上に磁石を置いて、何度も検証を繰り返します。なぜ、このような石群がこの場所にあるのか…燦々と太陽が照りつける中、秘められた巨石群の謎にそれぞれが想像をめぐらせる時間が過ぎていきました。

下山して休憩時、歩き疲れてへとへとになった一行に、山田さんから瑞々しいスイカがふるまわれました。皆さん勢いよくかぶりついて水分補給！しばしのスイカ休憩で、体に力が戻りました。

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